いばらのムチ -鞭の自作-

自分だけのオリジナルの鞭を自作しよう。

クラッカーを作ってみる。

 今日はクラッカーを作ります。

クラッカー

クラッカーとは、ムチの先端に取り付けるナイロン製のより紐です。

ムチを振ったときに、ムチの先端に取り付けたクラッカーが、

空気を叩くことで音が鳴るという仕組み。

音を出すにはこのクラッカーを取り付ける必要があるんですね。

クラッカーを付けていなくても、ムチの先端が音速を超えれば、

うるさくないだけでソニックブームは発生するようです。

クラッカーの材質は、ナイロンやポリエステルが一般的です。

中にはケブラーなどの特殊な繊維を使っているものもあります。

作り方は、youtubeやいろんなWEBサイトで紹介されていて、

割と簡単に作れそうです。

クラッカーの素材には、今回はパラコードの芯を使っています。

パラコード

パラコードはパラシュートの材料として使われます。

またカラーも豊富で、パラコードを組み合わせて編み込むことで、

アクセサリなども作れます。

そのパラコードの外側のカバーを取り除いて中の白い芯だけを使います。

これ、ブルウィップのクラッカーとして使用しても大丈夫ですよねたぶん。

なんといってもパラシュートを作るためのナイロンですし。

もしダメだった場合は、

その時はちゃんとしたナイロン糸で作ることにします。

というわけで、早速作ってみます。

 作り方は、

「Whip Tutorial: How to Make a Popper or Cracker」

の動画にならってそのまんまです。

  このチュートリアルに沿って作っていけば、

特に難しいところはないと思います。

 

 糸の長さは、ちょうど指先から胸の辺りくらいのものを用意します。

 重ねる本数は、太さをどうするかで変わります。

 フックに引っ掛けて、巻きがきつくなるまでひたすらねじる。

 糸の真ん中で折り返し、よりを作る。

 よった糸がほどけないよう結ぶ。

 フリンジを適当な長さでカットする。

 

最終的に捻り部分を5インチ、フリンジを3インチに調整します。

それぞれの長さは自分の鞭の長さにあわせて調整すると良いらしい。

この動画では、

100% BONDED NYLON POPPER THREAD

というミシン糸のようなものを使っている模様。

サイズは138っぽい。

日本で言うと8番から5番相当でしょうか。

間違ってたらごめんなさい。

んで完成したクラッカーズ。

いろんな太さのクラッカー

いろんな太さで作ってみました。

どんな音を鳴らしてくれるのか今から楽しみです。

色が真っ白のままだと味気ないので、カラフルに染めてみようかな。

塩基性染料 酸性染料で染まるみたいですし。

そういうわけで、クラッカー作りもそこそこに、

bullwhip本体の作成も進めなければw

 

 

プレイティングソープとレザードレッシングを作ってみる

 鞭を編む際に必要になるのが、

プレイティングソープ(ブレイディングソープ)とレザードレッシングです。

何に使うのかというと、切った革のレースに

プレイティングソープをあらかじめ塗っておくことで、

革を編みやすくし、丈夫にするというもの。

レザードレッシングは、革のメンテナンスに使われ、

主な成分であるオイルや蝋分が革に潤いを与え長持ちさせます。

これらを塗り込むわけです。

作り方も簡単そうなので、自作してみることにしました。

作り方はいろんなところで紹介されてるんだけど、

プレイティングソープは、David Morgan のレシピを参考にしました。

そのままだと出来上がりの量が多すぎなので、

自分用に量を調整しています。

 

プレイティングソープの作り方

材料

・アイボリー石鹸 100g
・水 90cc
・ラード 120g

アイボリー石鹸とラード

用意したもの

 スチール缶、ハンドミキサー、100均のプラ容器

・火に掛けても大丈夫なスチール缶などに、削ったアイボリー石鹸と水を加えて混ぜる。
・沸騰しないように注意しながら加熱する。
・ラードを加え、沸騰しない程度に溶けるまで加熱する。
・溶けたら火からおろし、もったりするまでハンドミキサーで攪拌して乳化させる。
・冷めたら最後にもう一度ハンドミキサーで混ぜて、容器に移したら出来上がり。

 

レザードレッシングの作り方

材料

・ホホバオイルなどのキャリアオイル 100ml
・蜜蝋 25g

ホホバオイルと蜜蝋

用意したもの

 耐熱容器、手鍋、保存容器

・器に材料を入れて、お湯を張った手鍋で湯煎に掛けながら混ぜる。
・蜜蝋が全部溶けたら、保存容器に移し、混ぜながらゆっくり冷ます。白く固まったら出来上がり。

 

出来上がったレザードレッシングとプレイティングソープ。 

 レザードレッシングとプレイティングソープ

 

 どちらも料理感覚で簡単に作れます。

途中缶が熱くなるのでやけどに注意です。

作る人により混ぜる材料に多少違いがあるようですが、

今回は一番スタンダードなものにしてます。

アイボリー石鹸とラードは近所のスーパーで売ってました。

ホホバオイルと蜜蝋は、楽天の自然化粧品研究所で一番安く入手できたので、

そこでまとめて購入しました。

グレードを落とせばもっと安くで手に入るかもしれません。

キャリアオイルと蜜蝋の割合が大体4:1になるように調整すると良いようです。

やわらかめが良い場合は、キャリアオイルの量を増やすと良いようで、

逆に減らすと硬めに仕上がります。

ホホバオイルはキャリアオイルの中でも酸化しにくく、

レザードレッシングの材料表示にもよくみかけられます。

余ったらハンドクリームにも使えるっぽい。

そういうわけで、どちらも簡単に作れてしまうものなので、

家で作っちゃえば安上がりですね。

 

ボルスターとコアの作成

 牛革です。半裁で買ったのでかなり大きく、

広げると2m以上あります。

ここからコアとボルスターを切り取っていきます。

牛革

ボルスターは、bullwhipのレイヤー構造の一部で、

鞭に厚みと重さを与え、

見た目をきれいに整える役割があるのだそう。

というわけで、まずはボールペンで下書き。

下書き

下書きした後に気づいたんだけど、

引いた線に無駄なスペースができてしまってちょっと失敗。

気を取り直して引き直し、

引いたライン通りにカッターでカットしていきます。

そして切り取ったボルスターとコア。

ボルスターとコア

革は硬いイメージがあったんだけど、

薄かったためか、軽く引いただけできれいにカットできました。

質感は紙のようにペラペラしていて、

なんだか頼りない感じ。

でも引っ張っても千切れそうにない。

革って意外と丈夫なんですね。

他にも作ろうと思っているものがあるんだけど、今日はここまで。

 

bullwhipを作るための道具

  まずは道具を準備します。

必要になりそうなものだけ集めてみて、

足りないものがあったら後で追加していくということで、

とりあえずこれで始めます。


道具

カッターナイフ:普通のカッター。

ボールペン:革に切り取り線を引くときに使います。

ノギス:革の厚みを測る。または革に目印をつける際に使います。

差し金:直線を引いたり、あると便利なL字型のものさし。

リング状の金具:革のレースを引っ掛けて伸ばすときに使う予定。

カッティングマット:大判の方が長い直線が切れて便利。

あとシニューを買わなくては。

あれこれ考えている間が一番楽しい

 ムチの作り方を探していると、

その中でいいなと思ったのが、

Bullwhips - Handmade by Louieというサイト。

頭に描いていた理想としていた

ブルウィップの作り方が紹介されているんだけど、

もっと具体的な内容について知りたい場合は、

「ここで売ってる「Bullwhip Making for the Beginner (ebook )」

を買ってね」、みたいなことらしい。

「Ron Edwardsの本を読んでいたら内容も理解しやすいし、

もっとイケてるムチが作れるよ~」

みたいなことも書いてある。

Ron Edwardsの本なら、この前買ったよな~

と思いながら値段を見ると、$29.97と結構な値段。

ダウンロード販売のみで、買うか悩んだんだけど、

だまされたつもりでポチって見た。

んで読むまではどんな内容なのか心配だったんだけど、

結論から言うとこれ買ってよかったです。

私のようなド素人が、試行錯誤を繰り返しながら

完成に近づくには果てしない道のりになることでしょう。

きっと途中で飽きてしまうんじゃないかな。

でもこういうのがあれば、

ある程度の完成品に辿り着くことができるという虎の巻です。

ビギナーのための~というだけあって、

寸法から何から写真入りで一通り書かれているので、

何となく作れそうな気分になってきた。

まずは1つ完成品を作り出すのが目標。

本ブログのタイトルは、いばらのむちですが、

茨の道は、嫌い。。

そんな私にとって、まさにうってつけの本なのです。

そんなわけで、これとエドワーズの本を参考にして

鞭作り始めるお^o^/

 

ブルウィップの内部構造

Internal Layers of an Indiana Jones Style Bullwhip by MidWestWhips

ブルウィップの中心から順に、
 ・コア
 ・1ベリー(カンガルーの革)
 ・1ボルスター
 ・2ベリー(カンガルーの革)
 ・2ボルスター
 ・オーバーレイ(カンガルーの革)

となっている。

ベリーとオーバーレイの編み込み素材には、

カンガルーの革が使われてる。

何層もレイヤーを重ね、手間が掛かってる。

これは大変そうw